SV新規勢はどうやったら古参勢と戦っていけるのか?【S13最終692位 構築記事】

はじめまして、みっかてんかと申します。
S13に初めて最終3桁を達成出来ましたので、692位という順位ではありますが構築記事を書いてみることにしました。

 

僕はSVで小学生ぶりにポケモンをプレイし、初めはタイプ相性も物理/特殊区分もまともに理解していないような状態だったので、いつも「どのようにして古参プレイヤーとの経験の差を埋めていくか」を考えています。

そちらに関しても本記事で触れていこうと思いますので、SVからポケモンを始めた方や、どうしても最終3桁が達成出来ない方に読んでいただきたいなと感じます。

レンタルコードも載せてますのでぜひ使ってみてください。

注:偉そうなことを言ってますが、あくまで自分は上級者ではありませんし、特別上手いわけでも無いです。高順位常連の方々にとっては「その順位で何偉そうに講釈たれてんだ」と思われるかもしれませんがご容赦ください。 

 

1 どうやって上位勢に追いつくか?


1.1 時間をかけるのが1番大事

結論から先に言ってしまいますが、古参勢と戦っていく上で1番大事なものは時間だ、と僕は思います。身もふたもない話ですみません

だって古参勢は前のシリーズから沢山ポケモンしてるんだもん。そりゃ追いつくためには沢山ポケモンしなきゃいけないよね、という話です。
例えば僕は前シーズン1200戦くらいやって(それでもいい結果は残りませんでしたが)、沢山のことを学べたなと感じました。

自分が相手の立場だったらどんな技を押すか?相手から見て自分は何をしてくるように見えるか?という考え方がようやく客観的にできるようになったなと感じます。


こういったことを古参の方々はずっと前から出来ているわけです。
追いつくためにはやっぱり相応に試合数をこなす必要があると思います。

よく、

「無闇に対戦に潜りまくっても意味無い」

的なことを言う方々がいます。一理あると思います。
ただし、それはポケモン対戦をやる上での基礎が身についている人に限る、と僕は思うんです。

 

一見関係無さそうな話をします。

僕は塾講師をやっているのですが、似たようなことをよく耳にします。
「ただ勉強するだけではなく、勉強の質が大事だ」
しかし、少なくとも僕が教えてきた子たちの中では、成績が伸びない生徒の9割は勉強時間が十分に確保出来ていない生徒です。勉強の質を求められるのはある程度高い学力になってからだと思います。

そもそも勉強してなかった子が、いきなり「無駄がなく質の高い勉強」を出来るでしょうか??

 

ポケモン対戦も同じなのではないかと思うんです。初心者でまだまだ学ぶ余地があるうちは、とにかくたくさん対戦をこなして相手のプレイングについて考えることが大切なのかなと考えています。

1.2 テラスタルに依存しすぎない

ここからは技術的な話をします。
ここ最近自分は結構上手くなったような気がしているのですが、その最大の原因は安易にテラスタルに頼らなくなったことだと思ってます。

 

自分は今まで「テラスを切ったら凌げる」=OK、と思っていました。

 

強者の方々と自分のプレイングの違いはなんだろう?と考えながらレンタルパを回していた時に、自分が組んだ構築よりもどのポケモンにテラスタルを切るかハッキリしていることが多いと感じました

同時に、受け目的で仕方なくテラスタルを切る場面も少ないことに気づきました。その時に、


「テラスを切ったら凌げる」は「ラスタルを切らされている」のであり、その時点で構築や選出に欠陥がある


ということに気づくことが出来ました。
これはもしかしたらSVから始めたプレイヤーはけっこうやりがちな勘違いなのかもしれないと思っています。ラスタルのないポケモンやった事ないからね。

もし新規勢で思い当たる節がある方は構築ごと見直してみるといいと思います。
ポケ徹さんのタイプバランスチェッカー、オススメです。

 

1.3 先輩たちの知恵を借りる

さっき軽く触れましたが、やっぱり上手い方のレンタルパ使うの大事ですね。
適当に触りまくるよりも、使ってみたいポケモンや気になるポケモンの入った構築を10〜20戦、練度がある程度上がるぐらいまで触るのがいいなって思います。

ポケ徹や育成論を見る時間を増やすのもやっぱり大切だと思います。特に前シーズンとレギュレーションが同じ時はなるべく沢山の育成論に目を通しておくべきですね。
(こんなことは他の方も死ぬほど言ってる事だと思うので深く言及はしないでおきます)

 

2  構築について

1.前シーズンまでの反省~コンセプト決定

前シーズンまで自分が勝てなかった理由を考えたところ、相手のキラフロルやキョジオーン等によって選出を歪めてしまい、バランスの悪い選出をしてしまうことが原因ではないか、という結論に至りました。実際基本選出を投げた試合は勝てることが多かった気がします。


これを踏まえて、今シーズンの構築のコンセプトは
強い並びを複数用意し、選出を歪めずに広い範囲を対応できるようにすること
としました。

2.軸の決定

上記のコンセプトに最も適する並びとして、ディンカイサーフが真っ先に思いつき、これを基本構築としました。ただし自分はディンカイサーフを初めとするサイクル構築の練度がそこまで高くなく、かなり不安に感じていました。


そこで、苦手なポケモンを複数リストアップしておき、相手の構築に1匹でもいたらディンカイサーフは投げないことにしてみました

実際最終日のディンルーの選出率は6位でした。基本選出とは一体

 

3.残り3体と持ち物の決定

ディンカイサーフを使う上で最も厳しいのがパオジアンガチグマの存在だなと考え、対策を練ることに。


パオジアン対策として無邪気珠ツツミ+ゴツメカイリューを採用することにしました。(詳しい処理ルートは後述)
このツツミはパオジアン以外に対してもかなり活躍してくれて、最終日はカイリューの次に良く投げたと思います。ありがとう。無邪気なツツミちゃんかわいいね。


ガチグマ対策には瞑想エナジーカミを採用。


残りの枠には物理の崩し枠として剣舞悪ウーラオスを採用することにしました。構築単位でややカイリューが重いことから、主力を半減される水ではなく悪ウーラオスにし、火力重視で黒いメガネを採用することにしました。


ここまでを参考にサーフゴーとディンルーの持ち物を決定。
ディンルーはゴツメカイリューと合わせるためにHDオボン型、サーフゴーはCSベースのスカーフ型で決定しました。

 

完成形がこちら。

 

パーティ画像とレンタルコード

4.選出の決定

こんなメモを作成してみました。



戦いながら「この並びは強いな」「この並びは微妙だな」というのを逐次メモをとり、どんな構築に対してどんな選出をしたら良いかを可能な限り分かりやすくしました。その結果、選出画面で焦って弱い並びを投げることが減ったと思います。
これマジでおすすめです。

 

個体解説

テツノツツミ@いのちのたま(鋼)

調整

129(0)-100(0)-135(4)-176(252)-72(0)-206(252)

※H個体値26~27

技構成

フリドラ ドロポン テラバ クイックターン

調整意図

H:10n-1(珠ダメ3回以上でH131個体よりお得、2回でトントン)

CSぶっぱ

 

 

珠ツツミは使用率2.6%しかいなかったらしいですが、本構築のMVPは間違いなくこの子でした。本当に強かった。

珠ツツミの最大の強みは、広すぎる等倍範囲を高い火力で打ち分けできる点です。

眼鏡ドロポン読みで受けだしてきた水オーガポンをフリドラで無償突破できることはざらにあります。

 

性格を無邪気にすることで、

B4パオジアンをクイックターン+ゴツメ+A187以上のノマテラ神速で99%撃破

することができます。

ディンルーを採用する都合上襷パオを初手に呼ぶのでこの動きがかなり良く刺さりました。氷柱で上から怯まされることがないのが本当に強かったです。

代わりにHP満タンからスカーフサフゴのシャドボで死ぬことがたまにありました。

 

鋼テラバは眼鏡カミやアロキュウをカモれます。特にアロキュウは構築的に初手で呼ぶらしく、ワンパンして実質3vs2から試合をスタートできることも多かったです。

エナジーカミ対面もムンフォ耐えて切り返せますが、耐久振りで耐えられたりCダウンで事故ったりするので要注意。

この構築にはクッションがカイリューくらいしかいないので、必ずカイリューと一緒に選出しましょう。カイリュー地震と合わせて氷地面の範囲が取れるのも◎

 

カイリューゴツゴツメット(普)


調整

197(244)-187(124)-130(116)-x-121(4)-103(20)

技構成

神速 地震 羽休め 電磁波

調整意図

A:11n かつツツミのクイタン+ゴツメ+テラス神速でパオを落とせる

S:ミラー意識でちょっと

HBD:残り できるだけB方面に厚く

 

いわずと知れた最強ポケモン。スイーパーもクッションもこなせるのが本当に強い。前述のとおりツツミとのコンボのために結構Aにしっかり振ってます。最後までパオにゴテラを切られることはありませんでした。渦アンコカイリューだと勘違いしてくれるのか、ゴツメカイリューにそこまでの火力はないと思ってくれるのか。いずれにしろ試合をかなりいい展開に運べて強かったです。

 

電磁波の枠は最終日まで受け重視のアンコやスケショカイリュー重視の岩封と迷っていましたが、相手のエナジーカミがやや重かったので電磁波採用に落ち着きました。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー(水)

調整

147(132)-x-92(132)-177(172)-136(4)-180(68)

技構成

ムンフォ シャドボ 瞑想 身代わり

調整意図

S: 最速S110族抜き抜き

HB: キョジの塩漬け確定耐え、4n-1かつなるべくH高めをキープできるライン

C:余り

 

ガチグマ対策として採用でき、汎用性も落とさないとなるとこいつしかいなかった。

当初はS60振りで使っていましたが、ミラー負けすることが多く調整を変えることにしました。

構築記事を読み漁った結果、結構な数のハバカミがS60振りだったので試しにS68にしてみたところミラー勝率がググッと上がりました。Sラインの重要性が分かって面白かったです。

 

あくび型も考えると身代わりは外せず、それなら同時に塩対策も!と考えこの調整になりました。VS受けループでハピの毒針投げを対策できるなど結構有用でした。

 

一撃ウーラオス@くろいメガネ(毒)

 

調整

207(252)-200(252)-121(4)-x-80(0)-117(0)

技構成

暗黒強打 ドレパン 不意打ち 剣舞

調整意図

HAぶっぱ

 

崩し枠。ヤケモン振りですなwww剣舞はありえないwww

僕が連撃ウーラ使うのが下手なようであまり活躍してくれないことが多く、毎シーズン一撃の方に落ち着いてしまいます。HA振りならスケショカイリューにもしっかり太刀打ちできるし、テラス択になりづらいのも偉い。ただし最終日あたりから飛行テラバ型がやや増えていたので過信はできませんでしたが。

 

シーズン終盤に増えたHBモロバレルは通常+2暗黒強打を耐えてきますが、黒い眼鏡のおかげで確定一発にできます。不意打ちのリーチの長さも魅力。

毒テラは毒びし系への対策も兼ねてます。

 

サーフゴー@こだわりスカーフ(飛)

調整

175(100)-59-116(4)-182(228)-112(4)-138(172)

※A個体値3 配布の個体値0のやつ使いましょう!

技構成

ゴルラ シャドボ 10万 自己再生
調整意図

HBD:水流とかカミのシャドボ耐えとかなんやかんやできて有名なやつ

S:最速ツツミ抜き

C:余り

 

よくある調整です。

鋼テラ眼鏡と最後まで迷いましたが、崩しはウーラで十分かなと思いスカーフにしました。

耐久も火力も本当にバランスがいい、使いやすいポケモンだなと思います。ツツミ+ノマテラカイリューは格闘が一貫するので補完として投げることが多かったです。必ず何かしら仕事をしてくれます。

 

ディンルー@オボンのみ(毒)

調整

262(252)-130(0)-158(100)-x-156(132)-65(0)

技構成

地震 カタストロフィ ステロ 吹き飛ばし

調整意図

H:オボンなので偶数

D:11n Bにもいい感じに振れる程度に

B:余り

 

実は扱うのに苦手意識があったのですが、何事も経験だ!と思い使いました。カイリューがHBベースなのでHDベースで振りましたが、本当に硬いなこいつ。。。と使ってる自分がドン引きすることも多かったです。再生技がないのが使いづらいと思っていた最大の原因だと思っていたのですが、多分僕のテラスの切り方が悪かっただけだったんだろうと思います。

 

 

おわりに

大変長かったと思いますが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

考え方や構築の組み方が少しでも参考になればなと思います。分からないことなどあればぜひコメントください。

今度はレート2000を目指したいなと思ってます。そのためにはまだまだ知識も経験も足りていませんし、徐々に上位勢の皆さんと渡り合っていけるようになりたいと思います。上位の方からの「もっとこうした方がいい」的なコメントもぜひいただきたいです。今後の参考にさせていただきます。

 

ポケモン用のTwitter Xのアカウントは持っていないのですが、来シーズン以降もコンスタントに高順位が取れるようなら作ります。

レギュレーションF、とっても楽しみです。頑張っていきましょう!