【最終20位】偽ピカチュウと偽ハクリュー【S25構築記事】

こんにちは!みっかてんかです。S25お疲れ様でした。

今シーズンは最終20位という素晴らしい結果が出せたので、構築のコンセプトなどを紹介しようと思います。

長くなりますが、お読みいただけると幸いです。

こちらレンタルパーティです。レギュ変わるので使わないとは思いますが友達と遊んでみてください。

 

 


構築経緯① S24の構築について

S24は最終日にしっかり潜る事が出来なかった&軸が強いと感じていたため構築詳細は公開しませんでした。まずはS24の構築紹介と、構築の経緯を軽く紹介します。

以下常態になります。

 

1.S23の課題点

S23の構築は自分史上最も出来が良かったため、この構築を土台に考えていた。

(この構築が元になっているのでぜひ記事読んでいただけると嬉しいです)

この構築には初手でほぼ負けが確定してしまうパターンが2つ、超不利展開になるパターンが1つ存在した。それが

・鉢巻マスカーニャトリプルアクセルミミッキュが倒れる(ほぼ負け)

・オオニューラのフェイタルでミミッキュが寝る(ほぼ負け)

・高速こだわりポケモンの蜻蛉からクッションへの交代(不利)

の3つ。

特に上二つは使用率の高さから絶対に解決する必要があると感じていた。

補完枠を色々と変えて選出抑制出来ないか試していたが上手くいかず、電気玉要員を変えたり技構成を変えたりして試行錯誤していた。

コノヨザル、ガブリアスガオガエンを試したものの全く上手くいかず……

 

その結果、27日時点で30000位というなんとも苦しい状態になってしまった。

一番の誤算は想像以上に自分の構築記事を読んでくれている方が多かった事で、初手のミミッキュを見て即隠密マント持ちに交代されるような試合も多かった。

 

2.コンセプトの変更

電気玉要員を初手で出しても全く勝てないと気づき半ば諦めていたのだが、ある時ふとミミッキュってなんで初手で投げてるんだっけ?」と考え、クッションとしての電気玉ミミッキュの運用を閃いた。

このミミッキュが苦手なガチグマに対応できるように、技構成もおにび→壁に変更。これが想像以上に強く、S24はこれで最後まで戦うことを決意。その結果最終300位を取る事が出来た



基本的には

①スカーフブリを初手に置き暴れてもらう

②流星でCが下がったら、起点にされる前に2体目のミミッキュに交代して電気玉→呪いで退場

③電気玉を投げた相手を逆に3体目のエース(カイリューorガチグマ)で起点にして全抜きを目指す

④幻の4体目としてスカーフブリを再度出し、取りこぼした相手を拾う

といったコンセプトで戦った。

 

構築経緯② S25の構築について

お待たせしました。ここからが本番です。

 

1.月半ばにして限界を感じる

月半ばまでは瞬間1桁を取れる位置にずっと居たので、「今期はこれで安泰だな〜」などとうつつを抜かしていたところ、チョッキクマ+HBヘイラッシャの組み合わせが体感めちゃくちゃ増えはじめた。前シーズンはHDラッシャがトレンドであったため、カイリューの身代わり+意地スケショで結構ゴリ押せていたのだが、トレンドの変化によって全く勝てない状態が続いた。

その結果4000位ほどまで順位を落とすことになり、構築の調整が必要だと判断した。

 

2.積みエースがヘイラッシャに勝てない!!

 

当たり前なのだが、ヘイラッシャに勝てる物理積みエースって全然居ない。電テラセグレイブやコノヨザルなども試したもののいまいち使用感が良くなく、結局順位は上がらなかった。

電気玉との組み合わせの兼ね合いから、物理エースは

身代わり+積み技+2ウェポン

で完結させたいと考えていたが、状態異常対策で身代わりを入れても結局ヘイラッシャの技構成次第で択ゲーになってしまうことに気が付いた。

(ゆきなだれとウェーブタックルの技範囲が広すぎるので、どちらに対しても身代わりを残せる手段が全然ない)

 

3.積みエース、見つかる

これを解決するために、積みエースを水テラスタルにすることを考えた。

 

先述のとおり攻撃技は2つしか搭載できないため、水技@1で等倍範囲が充分広い組み合わせを探したところ、水+ドラゴンの技範囲がそこそこ優秀そうだと考えた。

積みエースの条件として

・どくびしに負けないこと

・S上昇が可能なこと

のふたつを満たすポケモンカイリューだけだと判断し、たきのぼりカイリューを考案した。

最後の課題としてドラゴン技を何にするか?という問題があったが、ワイブレや流星群と迷った結果ドラゴンテールに決定した。鉄壁アーマーガアや呪いラッシャ、持久ブリを見れつつ汎用性を落とさない構成が逆にこれ以外全く思いつかなかった。

 

これに合わせブリジュラスの型をステロ+イバン型に変更し、ようやく今シーズンの基軸となる3体が決定した。

 

 

4.補完枠の決定

水+ドラゴンの技範囲を扱う上で障害となるのがアシレーヌの存在だった。特にブリアシレの並びに強いポケモンが欲しくなり、オボンオオニューラをサブエースとして採用した。

 

更に、身代わりを採用する上で最もどうしようもなかったのがドラパルトであったため、ドラパルトを上からワンパンすることが可能なスカーフ枠を考える事にした。あからさまにスカーフが多いポケモンだと警戒されるので、初手に出してもスカーフとバレづらいガブリアスを採用アシレーヌ絡みに採用出来るよう電気テラバースト型とした。

 

ここまでの5体+受け対策のポケモンでランクマッチを回していたがグライオン絡みに勝率が低く、もっと安定して受け崩しができるポケモンはいないか考えたところ、テラスタルを切らせやすい&カイリューにバトンする事でグライオンに強く出られるクエスパトラを採用して構築が完成した。

個体紹介

 

ブリジュラス@イバンのみ(霊)

調整意図

CSぶっぱ

Dに振ると乱数でミラコのダメージが減りそうなので端数はB振り

 

軸その1

安定感の塊な初手ポケモン。特にヘイラッシャがいる時にはドラテで蓄積ダメージを稼ぐためにステロを絶対に撒くことを意識した。

ステロ+ミラーコートという組み合わせ自体がなかなか珍しい為警戒されず、かなり仕事をさせやすかった。

控えめにすることでしっかりと火力も出てくれる。ミラー以外で臆病が強い理由がドラパルトぐらいなので、個人的にはかなり控えめ推し。 

鋼タイプにはまじで何も出来ないので初手ハッサムやアーマーガアは結構キツかったが、それ以外には基本的に何かしら仕事が出来る。地面テラセグにはステロを撒くだけで終わってしまうが、裏のカイリューたきのぼりで処理できるため全く気にならなかった。

テラスは神速を透かすだがあまり切らなかった。飛行でもいいかも

 

ミミッキュ@でんきだま(飛)

調整意図

ASぶっぱ シャドクロの火力より上から電気玉投げる方が大切なので陽気

H: 呪いで退場しやすいように2n

 

軸その2

今回もこいつ。ミミッキュが電気玉持ってるの、マジで自分のことピカチュウだと思ってそうでいいよね。

ミミッキュの今までの仕事は「起点作成役」だったが、今回の仕事は「クッション+相手の起点作成阻害+起点作成役」と仕事量が大幅に増えた。

ただ単にクッションを採用したければヘイラッシャを採用すればいいのだが、構築に高耐久ポケモンが居ないことが結構大事かなと思ってミミッキュにこの仕事を任せた。こうすることで、

・見た目が対面構築に見える

・ガブのスカーフが読まれにくい

・Cが下がったブリジュラスの目の前で相手が素直に竜舞を積んでくれる

といったいい事があると思う。実際ガブのスカーフは最後まで1度も読まれなかった。

鬼火を不採用とした理由は、物理ポケモン相手でも電気玉投げつけるだけで十分起点回避が出来ていると判断したため。壁採用にすることで後続のカイリューやオオニューラがメガネサーフゴーを無理やり起点にするといった荒業も出来たのでこの構成で正解だと思う。ほんま強かった。

 

 

カイリュー@たべのこし(水)

調整意図

H: 16n+1で最大

S:最速ガブ抜き

B:カイリューのスケショの乱数が変わる

A:残り

(火力の目安:H244振りの地面テラスセグレイブを+1テラス滝登りで確定1発)

 

軸その3。

ほぼハクリューな技構成のカイリュー

技構成がこのように決まった理由は前述の通り。

身代わりを電気玉ミミッキュと組み合わせることで試行回数を稼ぎつつ竜舞を積み、火力が上がったたきのぼりで全抜きを狙う構成。ステロを撒いておくことでドラテも切れ味が増して凶悪になる。本来の積みエースではどうしようとなかった天然勢やアーマーガアに対し、竜舞をある程度積んだ後に流すことで相手のプランを完全に崩壊させることが出来た。

S上げたのにドラテ??となるかもしれないが、意外と困る場面は少なかった。むしろ、

グライオンのまもみがループを崩す

・相手に上からアンコールを打たせてターン数を1回分少なくする

といった器用な芸当もできたのでかなり良かったと思う。

また最初は全く意図していなかったが、たきのぼりを採用することでまひるみが狙える点がマジでヤバかった。悪魔のポケモンすぎる。最初からまひるみを意図していた訳では無いのでマジで許して欲しい。多分許されない

 

オオニューラ@オボンのみ(悪)

調整意図

A:最低限の火力は欲しいので性格補正

HB:ステロ込みで特化鉢巻ノマテラカイリューの神速94%耐え

マスカの陽気ハチマキトリプルアクセルの2回目時点でオボンがほぼ確実に食べられる(2回目まで低乱数→3回目に高乱数引いて負けることが無くなる)ライン

HD:余りでできるだけ高く

耐久の目安:

ブリの臆病眼鏡流星を81%で耐える

臆病エレビ→ラスカを75%で耐える

ガチグマの特化シルクブラッドムーンを81%で耐える

(色々考えすぎてこいつの耐久調整マジで難しかったです もっといい調整あったと思う)

 

ブリアシレ対策とアロキュウ対策を一挙に任された補完枠。枠の都合上どうしてもインファイトが入れられなかったが、インファがないのが理由で負けた試合は1回だけだったのでまあ仕方ないかなと割り切った。

こいつは見た目の圧力もやばいので、何かしら仕事があるなら補完として採用し得なポケモンだと思う。実際結構サーフゴーや隠密ラウドを呼んでいたし、ドラパ入りの構築はほとんど初手にドラパが出てきた。

最悪フェイタルで誤魔化せ!みたいな試合展開も正直ゼロではなかった。自分で使っててもやべーポケモンだなと思う。

 

ガブリアス@こだわりスカーフ(電)

調整意図

A:特化

S:最速ドラパ抜き

余りD(ポリ2のDL、ガチグマのブラム真空意識)

 

補完枠。アシレやドラパがいる時に初手に投げる。

個人的に結構神調整だと思ってるガブリアス

先述のようにクッションがいない関係上スカーフが読まれづらく、初手から3vs2の構図を作るのに一役買ってくれた。

またD振りが結構偉く、少しCを甘えたガチグマのブラム真空を耐えながら逆鱗で無理やり持っていくような展開も多かった。

アロキュウと初手対面した時のことを考えるとアイヘは外せないので、技構成はこれ以外ないかなと思う。

 

エスパトラ@アッキのみ(妖)

H:奇数で出来るだけ高く

S:最速グライ抜き

B:余り

 

最終日前日に電車の中でグライオン対策を考えていたら思いついたポケモン

そもそもカイリューグライオンに結構強いのだが、上から毒を押されたらその時点でゲームが終わってしまうのでそれを解決するために加速バトンを取り入れることにした。

エスパトラの最大の魅力はハピナスに悪テラスを切らせる展開を作りやすいところだと思う。カイリューの型的にヘイラッシャに妖テラスを切られると結構やばいので、先にテラスを切らせやすいポケモンの存在はかなり大きかった。

使い方は以下の通り。

①まずブリジュラスにステロを撒いてもらい、グライの下からラスターカノンで身代わりを剥がしてから交代

②守るのターンでクエスパトラに交代し、上から身代わりを押す。相手が毒を押してきたら次ターンはルミナコリジョンを打ち、HP有利を取る。相手はハピナスに引かざるを得なくなる

悪テラスを切らせたらカイリューにバトンし、ドラゴンテールでラッシャのHPをゴリゴリ削りながら詰めていく

 

②でもし相手が身代わりから入ってきた場合、早めにバトンしてカイリュー展開→ヘイラッシャに妖テラスを切らせてから再展開を狙う。この場合クエスパトラが最終的にエースになる

 

テラスタイプはグライオンの叩きで身代わりが残るように妖とした。

 

選出

基本選出: ブリミミカイリュー

ドラパやアシレがいる時:ガブミミニューラ

ドラパいるけど絶対にステロ撒きたい時:ガブブリカイリュー

相手にマスカーニャもオオニューラもいない時にたまにやる:ミミカイリューニューラ

vs受けループ:ブリクエスカイリュー

結果

TNみっかてんか 最終20位 最高2113/最終2113

TNスカーレット 最終138位 最高2014/最終2014

終わりに

ここまで長〜い記事をお読みいただきありがとうございます。好きなことは無限に話せる性分なのですごい分量になってしまいました。

自分はレギュHで初めて最終2桁を取ったので、得意なレギュだし最後に一花咲かせてやろう!という気持ちで頑張ってみました。

この1ヶ月は趣味の時間をポケモンに全BETしてきたので、最高順位を更新できて本当に良かったです。

 

この構築が運ゲーと揶揄されるような構築であることは十分理解しているのですが、朝7時くらいからの2,3試合はかなり上振れで勝ちを拾ってしまったので自分の実力不足も痛感する結果になりました。強い構築を組む力はレギュHを通して身についたと思うのですが、プレイングはまだまだです。

 

上位で戦っていると、相手の動きが美しすぎて負けても悔しくないことがままあります。そういうプレイヤーになりたいな、自分はまだまだ上手くなる余地があるなと思います。

 

伝説環境は非常に苦手ですが、また近いうちにいい結果が出したいですね。

 

質問などは@3ka10ka_pokeまでどうぞ。

それではまたどこかで。